『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』

2015.11.02 Monday

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    映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』 を観てきました。
    死語発見された膨大な数のスナップ写真。
    存命中は全く発表されなかった写真ですが、偶然オークションで発見され、世界中にセンセーションを巻き起こしました。
    ドキュメンタリー映画としてもとても良くできていて、写真家を主人公にしたこの手のドキュメントとしては、秀逸の出来でした。
    現在は渋谷にて上映中です。
    来週からル・デコで、第8回 Japan Leica Club 写真展 「旅ライカ」が始まりますが、ル・デコからゆっくり歩いて15分のシアター・イメージフォーラムで上映中です。

    その後、全国の主要都市も回るようです。
    お勧めします。






    映画 ビル・カニンガム&ニューヨーク

    2013.11.18 Monday

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      L1017619.jpg
      Leica M9 Voigtlander Nokton 50mm/1.5







      飯田橋のギンレイホールで公開している「ビル・カニンガム&ニューヨーク」を観に行ってきた。ああいう人もいるんだなあと、驚くばかり。
      二本立てのもう1本「シュガーマン 奇跡に愛された男」と合わせ、考えさせられるドキュメンタリー映画であった。

      魂がきれいなんだろうな。
      自分はあの様には生きられない,生きていないなあと。。。。
      もう、手遅れ?そんなことを思うと、ふと黒澤明の「生きる」を思い出す。
      志村喬扮するあの主人公が、あの時あの行動を取ったことの驚愕の念が増す。






      バーレスク

      2010.12.29 Wednesday

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        久しぶりに映画館で映画を見ました。
        「ノルウェーの森」と迷ったんだけど、なんとなく「バーレスク」に。
        ミュージカル映画は「CHICAGO」以来。

        楽しい映画でした。ダンサーってすごいなあ、と至極単純な感想(笑)。
        予想通り、「CHICAGO」と「プリティーウーマン」(古いか・・・)を足して2で割ったような物語。
        つまりハッピーで華やかで、シンデレラのお話。お正月に見るのにとても良いのでは。
        セクシーな美女もたっぷりですし(笑)。

        シェールとクリスティーナ・アギュレラ。どちらも個性を出していて、魅力的でした。

        「ノルウェーの森」は、一人で見に行こうかな。











        全然関係ないですが、、、、立派な看板です。
        看板は、こうでありたい。





        コンタックスT2 RDP鶚








        ディアハンター

        2010.07.11 Sunday

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          ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、メリル・ストリープ らが出演している映画。ベトナム戦争を扱った映画というと、この『ディアハンター』と『地獄の黙示録』『プラトーン』の3作が印象に残っている。
          高校生の頃、ビデオをレンタルしてか、テレビ放映か忘れたが、一度見ている。最近、衛星放送で放映されたのをHDDレコーダーに撮っていたのを、この週末に見た。
          高校生の頃に見たときよりも衝撃が強かった。有名なロシアンルーレットのシーンは見ていられないほど。。。。

          個人的には、ロバート・デ・ニーロの映画の中では3本の指に入るな、と思う。鹿撃ちのときのライフルの構え方が、最高。
          音楽が本当にいいんだよな。

          映画『東京オリンピック』

          2009.05.18 Monday

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            以前録画しておいた市川崑監督の映画『東京オリンピック』を観ている。
            市川崑の徹底した美意識とアスリートの動きの美しさの融合に圧倒される。
            いつも思うのだが、市川崑の映画はとても写真的だなあと思う。美しい構図、美しい光と影、そうしたものの連続写真のように見える。

            それにしても、たとえ優勝をしても派手に喜びを爆発させるのではなく、しみじみと喜びをかみしめながら、それ以上に相手との健闘を心から讃え合っている姿は、現代のオリンピックしか知らない自分にはあまりにも新鮮に映る。

            マラソンの給水所のシーンは特に面白い。今と違って、立ち止まってゆっくるジュースを飲む選手。飲み終わると「ありがとう」と頭を下げてから出発する選手。歩きながら林檎をかじる選手。円谷のドリンクはキューピーマヨネーズの空きケースに入れてありました(笑)。何とも素朴な時代だったんですね。

            映画『学校3』 山田洋次監督

            2008.09.24 Wednesday

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              今日、衛星放送で山田洋次監督の『学校3」をやっていた。
              この監督の映画は『ハズレ』というものがないが、この映画も実によい映画であった。
              この監督の映画には悪人が出てこない。あの長きにわたった寅さんシリーズの中でも、1人も悪い人間が出てこなかった。そういう映画を作ることのできる人。

              それにしても、、、、大竹しのぶっていい女だなあと、最近思えるようになった。むかしは「やぼったくて、なにがいいのかな?」って思っていたんだけど、最近、妙にかわいらしくも、色っぽくも見えてしまう。
              篠山紀信さんが撮った大竹しのぶの写真集、あれ、いつか欲しいなあと思う。。。。と思ってアマゾンを検索したら、1円でいっぱい出ていた。あれ?

              light of the dark (accidents)
              篠山 紀信

              映画『ぐるりのこと。』

              2008.08.02 Saturday

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                昨日、渋谷のシネマライズで映画『ぐるりのこと。』を観てきました。
                リリー・フランキーさんと木村多江さんの演技が最高でした。周りを固めていたキャストもとても良い。140分という短くはない映画で、ドラマチックなことが起こるわけではないですが、あっという間でした。30代〜50代くらいまでのご夫婦にお勧めします。原作が文庫でも出ているみたいです。

                主題歌(?)もとても良くて、思わずCD/DVDを買ってしまいました。家に帰って聞いてみると、やっぱり良い。AKEBOSHIというシンガーソングライターなのですが、適度な癒し系(笑)で、心地よいです。

                Roundabout(初回生産限定盤)(DVD付)
                Roundabout(初回生産限定盤)(DVD付)
                Akeboshi

                どちらもおすすめです。
                まだ、全国の小さな劇場を回るみたいですから、是非観てみてください。

                見逃していた映画

                2008.03.25 Tuesday

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                  このところ、立て続けによい映画を2本見た。
                  2本とも公開自体はだいぶ前で、私が見逃していただけなのであるが、正直こんなによいとは思わなかった。

                  1本目は「世界の中心で愛をさけぶ」。
                  既に見たことがある人は、何を今更言っているの?と思われるだろう。今更ブログで紹介すること自体、私も恥ずかしい。でも、見たことない人は「あんなミーハーっぽくて甘〜い映画なんか、、、どうせ薄っぺらいお涙&恋愛ものでしょ?」と思うのではないか。恥ずかしながら私はそう思っていた一人である。暇なときに「そういえばなんか録画してあったなあ」と軽く見始めたのだが、これがとてもいい。胸にじーんとくるような、キュンとくるような。たまらないのである。
                  なぜ、こんなにたまらない感じになるのだろう。簡単に言葉にしてしまうのが惜しい。あえて理屈は述べたくないと思ってしまうほどだ。
                  思わずヤフオクでDVDを落札してしまった(笑)。

                  2本目は「バッテリー」。
                  出張の時に移動中の飛行機でやっていたのをたまたま見た。
                  これも本当に胸にきます。原作者は女性なのだが(どうも漫画らしい?詳しくはわからない)、どうしてこんなに男の気持ちっていうか、少年の気持ちがわかるんだろうと思ってしまう。本当にあったかどうかは定かではないけれど、あの頃の自分が描かれているようだ。そう、実体験はないのかもしれない。でも、男の子ならどんな世代の男であっても、「あの頃」を感じることができるのではないか。心の琴線に触れる映画。忘れていた何かをグイっと掴まれるような映画です。

                  二本とも、だまされたと思わないと見ないような映画かもしれないが、、、。もし、よろしかったら、見てください。おすすめです。





                  ※写真は映画とは全然関係ありません。

                  アラキメンタリ

                  2007.02.17 Saturday

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                    以前から見たいと思っていたアラーキーのドキュメンタリー映画『アラキメンタリ』のDVDを購入しました。写真家が撮影をするプロセスというのを垣間見る機会というのはあまりないので、こういうドキュメント映画は貴重だなと思います。
                    撮影風景を見ていると、ホントにこの人すごいなというコメントしか出てきません。すごすぎて、私の場合逆にエネルギーを奪われるというか、無力感みたいなものさえ感じさせられます。ビョークや北野武、森山大道他多くのアーティストへのインタビューが所々挿入されているのですが、それぞれ興味深いコメントを残しています。
                    映画本編の他に特典映像としてアラーキーへのインタビューが収録されています。私的には、このインタビューが一番の目玉だと思います。面白いです。さすがです。

                    アラキメンタリ〈ヘア無修正バージョン〉デラックス版
                    アラキメンタリ〈ヘア無修正バージョン〉デラックス版
                    ドキュメンタリー映画

                    『カメラになった男 写真家 中平卓馬』

                    2006.10.12 Thursday

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                      『カメラになった男 写真家 中平卓馬』を下北沢のシネマアートンで見てきました。
                      「ミニシアターだし、どうせガラガラで座れるだろう」と前売りも買わずに行きましたが何と補助席(パイプ椅子)まででる満席でした。
                      というのも、今日は上映後に小原監督と写真家の港千尋氏のトークイベントがあったからなのです。それを知らずに行ったので、危なく入場できないところでした。何とか補助席を確保できただけでも運が良かったでしょうか。。。
                      お客さんは若い人、特に女性が多くてびっくりです。私よりも年齢が上だなと思った人は、2〜3名だったでしょうか。

                      映画の方は、とても良かったです。彼の撮影風景、日常の様子を淡々と記録しているだけに見える映画ですが、それがかえって彼の常人とは違う「天才ぶり」を鮮明にしています。沖縄で東松照明氏を囲んで中平、森山、荒木、港がシンポジウムを行ったシーンが紹介される(とても有名なシーンですが)のですが、それが見れて良かったです。司会をしていた港氏と、撮影をしていた監督は映画のあとのトークイベントで「地獄だった(笑)」と振り返っていましたが、彼の彼らしさが如実に顕れている場面でした。

                      最近のカラー作品の中で私の好きな「アオダイショウ」と「竹の子」の写真の撮影風景が出てきて嬉しかったです。ちなみにアオダイショウの撮影現場は、鶴岡八幡宮です。何で知っているかというと、あそこで私も同じアオダイショウの写真を撮ったことがあるからです!もちろん中平の作品を知っていたので、「あ、あのヘビに似てるな〜」と気軽に写した一枚ですが、まさか同じヘビだったとはびっくりです。(撮影時期も近いので間違いないと思います。)


                      OLYMPUS E-1、ZD14-54mm/F2.8-3.5

                      森山大道が繰り返し言っていますが、中平の写真への向き合い方はあのPROVOKEのころと変わっていないということが、この映画で確認できます。