小畑雄嗣『二月 Wintertale』蒼穹舎

2008.03.08 Saturday

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    昨年の12月20日に発売された、小畑雄嗣さんの写真集『二月 Wintertale』(蒼穹舎)です。
    カメラ月刊誌では数枚が抜き出されて紹介されていました。はっきり言ってそのとき(バラで見せられたとき)には全然感じませんでした。
    先日、たまたま書店で手にとってパラパラめくってみて、ビビッときてしまいました。

    これ、すごくいいです。最近発刊された写真集では、私の中でベストです。

    1枚1枚を吟味してみるのではなく、最初から最後までの流れで見せる写真集だと思います。読みながら、時間が流れているのがわかります。このブログでも紹介した川内倫子さんの『cui cui』とか『AILA』も時間の流れを感じる写真集でしたが、こちらはもう少し短い時間の流れを感じます。
    それから、スケートを滑るシューンシューンという音。雪がしんしんと、結晶がキラキラと、馬がドドドーっと、そういう音も聞こえてきます。
    なんか、五感に響いてくる写真集って、珍しい。

    初版は1000部のみだそうです。写真集はなかなか重版しませんから、手に入れるなら早い方がいいかも。
    Amazonでは取り扱っていないようです。紀伊国屋WEBでは品切れ。
    より詳しい書評はこちらです。

    Photo GRAPHICA 2008 SPRING

    2008.02.21 Thursday

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      Photo GRAPHICA (フォト・グラフィカ) 2008年 04月号 [雑誌]
      Photo GRAPHICA (フォト・グラフィカ) 2008年 04月号 [雑誌]

      今回のテーマは「旅と写真」です。
      最近、おしゃれな写真雑誌系ではこのテーマはよく取り上げられますが、、、
      こちらは「藤原新也」の特集ですから、ちょっと違います。柔くないです(笑)。
      写真もインタビューも面白いです。写真集、買いたくなりました。

      お約束の「旅カメラ BEST36」。
      旅に連れて行きたい、旅に似合うカメラを紹介。
      こちらはいつものように、LEICA、ROLEI、CONTAX Tシリーズ、GRシリーズと、デジタルではGR-D、GX-100、M8、R-D1Sなど。デジタル一眼は無い・・・あった!1台だけ。E-410!!なんか嬉しい <^^> 単純な奴。

      まあとにかく、、、、藤原新也の特集、お奨めです。
      石川直樹のミニ写真集もついていてお得です。

      From RUSSIA With LEICA

      2008.02.15 Friday

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        From RUSSIA With LEICA―田中長徳写真集

        古本屋で田中長徳氏の写真集をゲット。
        LEICA M6とRICOH GR 28mmのセットで、ISO1600のモノクロフィルムを使った写真集。
        ロシアの雰囲気がよく出ていて、なかなかよいです。ロシアの町の風景に広角レンズがぴったりはまっています。ロシアに行ったら広角ですね。(行くことはないか・・・)
        田中氏の写真集は???のものの多いですが、これは気に入りました。

        写真集 In-between ホンマタカシと金村修

        2007.11.10 Saturday

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          最近購入した写真集を2冊ご紹介。

          前から早く買っておかないと絶版になってしまうなあと思っていた2冊を、偶然見つけたのでご購入です。

          2冊ともIn-beteenという、EU加盟25か国を日本の写真家が撮り下ろしたシリーズです。
          金村修はドイツとフィンランド。ホンマタカシはデンマークとポーランドを担当しています。すごいなあと思うのは、どう見てもそれぞれ金村修らしく、ホンマタカシらしい写真なのです。見てすぐに誰の写真かがわかる。
          そしてもっと面白いのが、2つの別の国を撮っているのに、どちらも同じ国みたいに写っている。と言うよりも、金村修の国とホンマタカシの国が写っている。
          写真家の力でしょう。

          In-between 12 金村修 ドイツ、フィンランド

          In-between 12 金村修 ドイツ、フィンランド




          In-between (1) ホンマタカシ デンマーク、ポーランド


          JUGEMテーマ:写真


          『なぜ、植物図鑑か』 中平卓馬

          2007.10.24 Wednesday

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            なぜ、植物図鑑か―中平卓馬映像論集 (ちくま学芸文庫 ナ 14-1)
            なぜ、植物図鑑か―中平卓馬映像論集 (ちくま学芸文庫 ナ 14-1)
            中平 卓馬

            中平卓馬の『なぜ、植物図鑑か』が復刊していました。ちくま学芸文庫からです。びっくりですね。何と今年に入って、中平卓馬の過去の評論集が2冊目です。

            筑摩書房は大好きな出版社です。
            最近読んだちくまの本で面白かったのは、
            『超芸術トマソン』 赤瀬川原平
            『ライカ同盟』 赤瀬川原平
            『鉄道廃墟』 丸田祥三
            『建築探偵の冒険・東京編』 藤森照信
            でしょうか。
            『建築探偵の冒険』は、建築に全く知識のない私が読んでもぐいぐい引き込まれる名著ですね。東大の学者なのですが、こういう学者に教わるとさぞかし面白いだろうなあと思います。

            本と言えば、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』が30万部を超えるベストセラーになっているとか。去年出た新訳本が面白いらしいです。新潮文庫版を学生時代に読んで、驚嘆した思い出があります。これを読んだとたん、太宰治の小説や尾崎豊の歌があまりに幼稚で自家中毒的なものなのかと、強い衝撃受けたものです。
            ここ10年、こういうがっつりした小説を読んでいません。通勤や出張の合間に読める軽めの本ばっかりです。ちょっと反省。

            The BEATLES in TOKYO 1966

            2006.09.16 Saturday

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              なかなか満足に写真を撮りに行けないので、またまたお気に入りのご紹介です。



              今年はビートルズの日本来日40周年にです。銀座ソニービルも同じく開館40周年といういことで、この夏、銀座ソニービルにて「浅井愼平写真展 The BEATLES in TOKYO 1966」が開催されていました。そして限定復刻2000部のみ販売されていたのがこの写真集です。



              ビートルズ来日時の唯一の日本人公式カメラマンとして浅井愼平氏が選ばれ、来日から離日までをドキュメントしています。当時無名で駆け出しのカメラマンであった彼がなぜ公式カメラマンに選ばれたのかは未だに謎だそうですが、その作品のクオリティで一気に一流カメラマンの仲間入りをしたという逸話が残っています。

              私、見逃しました。この写真展をやっていることに気づいたのは、会期が終わった3日後でした。ショックでしたが、何とか写真集だけでも手に入らないかとソニービルに問い合わせたところ、とっくに限定数完売とのこと。あきらめきれずにしばらく探していたのですが、ひょんなことから譲っていただけることになり、先日ついに手に入れることができました。

              この写真集、すごくいいです。彼らの脱ぎ捨てたバスローブとか、飲みかけのコーヒーカップとか、ルームサービスで取り寄せた食事の写真とかが、ビートルズのスナップの間にちりばめられています。あのビートルズを目の前にして、よくこんな写真を撮っていたなということに驚きました。そういった日常の一片が彼らの生活の一部を象徴しているかのようで、普段着のビートルズがよく伝わってくるのです。センスのよい写真集とはこうやって作るのかなという見本のように思えます。
              機会があったらぜひ目を通してみてください。

              セバスチャン・サルガドの写真

              2006.07.28 Friday

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                昨日、出張から早く帰れたので夕方、有楽町をブラブラしました。
                銀座にできたライカの銀座店に寄ってきたのですが、ちょうどセバスチャン・サルガドの作品展示をしていました。
                これまであまり真剣に彼の写真を見たことがなかったのですが、本当に良かったです。被写体は飢餓や貧困など社会問題を扱った重いものなのですが、そこに映し出された人々には人間の尊厳をというものがありありと映し出されています。光の選び方、ハイライトの描き方など本当に素晴らしくて、モノクロ写真なのにそこから色が見えてくるかのようです。
                3年前に東京都写真美術館で催された写真展「ESSAYS」の図録が販売されていたので迷わず購入してしまいました。
                モノクロ派の方、必見ですよ。9月くらいまでやっているようです。

                ホンマタカシ 『東京の子供』

                2006.03.31 Friday

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                  ホンマタカシさんの『東京の子供』を手に入れました。もちろん中古で(笑)。
                  子どもたちの微妙な表情を写し撮っています。子どもたちはまるで宇宙人です。
                  僕らは彼らとどんなコンタクトが取れるのだろうか、、、とちょっぴり不安を想起させる写真集です。僕らもあんな表情をしていたのかもしれません。いや、今でもあんな表情をしているのかもしれませんね。

                  東京の子供
                  東京の子供

                  写真集にはまってます

                  2006.03.28 Tuesday

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                    このところ、写真集ばっかり買ってます。一冊あたりの単価がどうしても高めになってしまうので中古本ばかりですが。
                    先週はまたまた川内倫子さんの『Cui Cui』をGetです。
                    川内さんの写真集は、ストーリーがしっかりしていて、まるで映画をカット割りしてみているような感覚になります。1枚の決定的瞬間で全てを表現するのではなく、ある程度の塊でメッセージを伝えようとしているのでしょうか。映像的な見せ方なのですが、でもやはり写真の良さというものがしっかり伝わってきて、最初から通して見ていくと、泣けてきます。
                    ローライフレックスのスクエアなフォーマットと、川内さん独特の色味にはまっています。

                    Cui Cui
                    Cui Cui

                    『AILA』川内倫子

                    2006.03.18 Saturday

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                      川内倫子さんの写真集を購入しました。『AILA』(リトルモア2004)です。
                      リトルモアはいつも質のよい写真集を出してくれるので、大好きな出版社です。
                      最初の1枚から最後の1枚まで、一貫したテーマを背景に、写真が流れていくような写真集です。そのテーマとは、、、、なかなかうまく言えません。見る人によって違うでしょう。出も、確かなテーマがあるという、不思議な作品。
                      白トビしそうでしていない。ピント位置が絶妙で不思議。写真表現の多様性を感じます。

                      AILA
                      AILA