『たからもの』 深井美貴子

2006.03.03 Friday

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    写真集を買った。このブログの右側の欄でも紹介してる、『たからもの』(深井美貴子)である。
    平間至賞を受賞したことは知っていたが、中身をきちんと見たことがなかった。たまたま近所の本屋で見かけたのだ。子どもの写真というのは、多少ボケてもブレても、親にしてみればどの写真も愛おしいもので、それだけになかなか対象化し評価することが難しい。それ故に、子ども(我が子)をダイレクトに扱った写真というのが作品として成立することに疑問を感じていたし、自分自身、発表をすることに躊躇を感じていた。
    『たからもの』は、自分が愛おしいと思ったもの、撮りたいと思ったものをそのまま写し撮ってよいんだな。ストレートにそのままを表現することでも作品として成立するのだな、ということを教えていただいたような写真集だ。親の視線、母の視線がそのままの形で表現され、それが作品として成立していることに彼女の才能を感じながらも、同時に、俺もそういう写真を撮り続けてよいんだなと、自己肯定感を高めてくれた写真集である。お奨めします。


    OLYMPUS E-1、ZD14-54mm/F2.8-3.5